たいしたこと書いてないブログ

慎ましく暮らす平民の備忘録。

SONY大好き。ただし「WENA」お前はダメだ。

世界に誇る日本の家電メーカーが次々と海外資本の軍門に下る中、一人気を吐き続けるSONYに頑張って欲しくSONY製品を買い続けています。

TVは何かの間違いかっていうほど安いLGを横目にほぼ同じスペックながら軽く3倍の価格のBRAVIAを購入し、ウェアラブルカメラはGoProかっけーなと思いつつもSONYアクションカムを選び、PCはASUSを買いに行ったにもかかわらずもはや純粋なSONYではないVAIO社のノートを買う。

そんなSONY愛の僕がちょっとお前なんでなんだと思った事がありまして。。

 

走ることが趣味でランニングのログをとるため使用していたGARMINのForeAthlete 10J。1万以下でGPSもついて購入当時は性能、価格、使い勝手などビギナーランナーにとって色々と丁度よくエントリーモデルの代表格でした。

www.garmin.co.jp

但しこいつの弱点は電波を捉える能力が低い事でした。

いつもスマホのアンテナがフル点灯の地域に住んでるならともかく、うちは電波が悪く携帯電話も通話とぎれがち。いつも走る時にGPSで現在地を拾ってからスタートするんですがとにかく時間がかかる。

だいたい5分、時には10分以上もかかりなかなか走り始められずイラつくこともしばしばでした。

「位置とか気にせず走りゃいいじゃん」

僕はいつどこをどれだけの時間で走ったかが記録されることを走るモチベーションのひとつにしています。とても大事なんです。

まあ性能に不満があるから買い替える事を決意した次第です。

年明けに小田急ハルクのビックカメラへ意気揚々と向かいました。この時点での候補はふたつ。ひとつは10Jと同じくGARMINのランニング用ウオッチとして名高いForeAthlete 235J。カラー液晶はもちろん心拍数計測やら圧倒的に10Jよりハイスペックで多分世界で一番売れているランニング用のウェアラブル端末です。何よりGPSに用いる衛星が多く位置情報割り出しが高速かつ正確ということでこれを狙っていました。

www.garmin.co.jp

ふたつめはWithingsのSteel HR Sport。ちなみにWithingsは一度Nokiaのヘルス部門に買収されて数年後にWithingsが再び買い戻した経緯があります。見た目がクールですし僕は使用している体重計がNokia製、つまりはWithingsのもので体重情報などデータ連携が良いからこれも候補にしていました。

www.withings.com

いざ売り場でGARMIN ForeAthleteとWithingsを見比べていると家電量販店のメーカー説明員、それもSONYの青い上着のお兄さんが寄って来ました。

こちらの用途を伝えるとSONYの「WENA」というウェアラブル端末についてお勧めされました。最初に書いたように僕はSONYが好きで「性能は同等で価格は倍しようともSONYを選んでしまう」という奇病にかかっています。

お世辞抜きにWENAのコンセプトは好きです。リストバンドに全ての機能が搭載されておりリストバンドが本体です。文字盤なくても成立するSONYらしく他にはないコンセプトのウェアラブル端末です。文字盤は何でもよくG-shockでもROLEXでもWENAのリストバンドに装着できればどんな時計でもウェアラブル端末になるわけです。

wena.jp

実物を見せられてからの事はあまり覚えていませんが、気が付くとレジでカードを出して「3万円一括払いで」と言ってました。

しかしこいつはとんだじゃじゃ馬でした。

リストバンドはラバーバンドと樹脂製の留め具で出来ていますが何と長さ調節機能なしです。嘘みたいな本当の話ですが初めに自分の腕周りに合わせてラバーバンドを切断するんです。切りすぎるとジエンドなのですこしずつ切って使いつつ適切な長さを探り当てました。

3万するんですよ。

それと、好きな時計を付けられると銘打ったコンセプトですが、このWENAと手持ちの時計をアタッチするエンドピースなるものが3,000円前後で売っています。ロレックスでもパネライでもフランクミュラーでもこいつさえあればWENAと合体出来ます。

当然サイズは時計によってまちまちですがデフォで付属しているエンドピースは自分の持っている一般的な時計のどれとも全然合いませんでした。さすがSONYです。目線が少々異なるようです。

wena.jp

3250円のエンドピースを購入してやっとの思いで使用開始しましたが、GPS機能が弱いです。販売員が多少盛ってしまったのかもですがGARMINの10Jより気持ち程度電波を拾うのが早い気がするのでよしとします。

また、購入後3回本体ソフトのアプデがありましたがいずれもそのたびにフリーズして操作不能となります。何をやっても改善されず電池が切れる(半日~丸1日)まで待つことになります。もちろん計測できません。これもSONYあるあるなので我慢です。

そして肝心のランニングでの使用。僕はだいたい普段のランニングでは2、3のコースを走り分けるのですが、同じコースを走っているのにいつも距離が違うんです。これは10Jでは絶対に無かった事です。もちろん10Jでも多少の誤差、10キロあたり数百メートルはありました。

でもWENAは10キロのコースで2~3キロ平気でずれます。こんなのだめです。でも3万もしたからと我慢して使い続けました。

でもさすがに我慢出来ない事がありました。それは先日出場したハーフマラソン大会での事です。スタート前に位置情報を取っておきます。初めての場所は位置情報取得に時間がかかるので10分以上前にポチっとGPSボタン押しました。でもとれません。ちなみに前年は10Jでものの数分で取れた開けた電波状況のすごく良い場所です。

結局スタートに間に合いませんでした。購入したのは自分の決断ですしあれですが手間もお金もかけてこのザマです。

ひとつだけ言える事は「SONYのWENAは絶対にランニング用のウェアラブル端末として使用してはいけません」です。

普段使いとしては歩数や心拍数も測れ、電子マネーEdyも使えるスマートなウェアラブル端末として優秀だと思います。

 久々SONYの洗礼を浴びました。