走る事を趣味ですと言えるようなって2回目のお正月です。
2020年の走り初めは1月2日、三社参りを兼ねて約20キロを走ります。
三社参りと言うのは自分の認識としては正月三が日の間に三つの神社に参拝すること
です。お寺でもいいのか?自分的には神社一択です。三か所以上はダメなの?大いぶんにはいいんだろうけど三つもいけば十分だろうって思ってるだけです。
そもそも三社参りってどうやら全国的なものではないのではとここ数年で薄々気づいていました。初詣にどこ行ったという話をするときに僕以外の全員は「家の近所の神社」とか明治神宮をはじめとする大メジャーの寺社仏閣を一つだけ挙げるんです。メイン以外はいちいち言わないのかなとか思ったけどそもそも年初にしか話題にならないし引っかかったとしてもすぐに忘れてまた年末の繰り返しでした。そんな中昨年初めてググったところ九州+本州で数か所ある慣習。まあ九州では普通の慣習のようだと分かりました。
大分県生まれ川崎在住市民ランナーの端くれが颯爽と三社参りランに出発しました。
一か所目は自宅近くの高石神社。小田急線百合ヶ丘駅から歩いて15分、心臓破りの急坂を上った小さな山の上に鎮座する神社です。参拝者も多く三が日は雅楽が鳴り巫女さんがいて境内には2、3ですが出店もこじんまりながら活気ある神社です。
2日の正午、多分7、8度くらいでしたが日が差して風もなかったため着こんでいる参拝者の皆さんほど寒くもなく短パンの自分でも余裕で耐えられました。
ここからよみうりランドへ向けて坂をのぼります。
ジャイアンツの2軍練習場を横目に坂を下ってからとても短いトレイル(と言えば聞こえはいいけど〇〇緑地的なあれです)を抜けて
よみうりランドから見下ろす稲城方面市街。とても気持ちが良いです。
そして二か所目は稲城市は三沢川沿いに出現する、とある階段をのぼって短い参道を数十メートル歩くと現れる穴澤天神社です。よみうりランドから京王よみうりランド駅に繋がる坂道の途中で横に下る階段があり、そこからもアクセス出来るので山の中腹にあるという感じです。にしては意外と広い境内には立派な社務所や小さな祠もあって、ちょっと大きめの地域の神社といった感じです。
正面階段をスルーして少し三沢川沿いを歩くと現れる小さな祠と湧き水です。ここには終日水を汲みに誰かいるようで、人がいなかった事が数えるほどしかありません。
意外と広い境内、1月2日の午後とは言え初詣の参拝客が列をなしています。但し寒さもそれほどではなくみんな穏やかなに雑談しながらのんびりと並んでいました。
ここでも一人汗をかいて湯気を発している自分が浮いていましたが、澄んだ空気と厳かな場所だけど遠慮気味に賑やか。好きな雰囲気です。
ちなみに神社での基本的なお参りの仕方は二礼二拍手一礼と手書きの立て看板書いていました。
お賽銭を入れてペコリペコリしてパンパンと柏手を打ち、手を合わたまま祈願しつつもう1ペコリです。これも神様に気持ちを伝えれば形式にこだわる必要はありません。
数キロ毎とは言えザックからカメラを取り出して写真を撮ると何か走りの調子が出ません。ここからはしばらく走りに集中するためカメラをしまって揺れないようにしっかりとパッキング、よみうりランドから町田の方へ走ります。
年明けの爽やかな空気を吸いながら走るのは気持ち的にもカラダ的にもとても心地よく鶴川街道を軽い渋滞めの車列を横目にすいすいと抜くのがまた。。10キロくらい走ると小田急唐木田線黒川駅近くの林道に入り森の中ひんやりとしたトレイルを2,3キロを抜けて小田急小田原線鶴川駅近くに出たら線路沿いの国道を新宿方面へひたすら走ります。やがて新百合ヶ丘の警察署を過ぎて麻生区細山を走ると家の近くに戻ってきます、そして三社参りを締めくくる細山神明社へと到着します。高石神社からそれほど離れていないここは小田急よみうりランド前駅とよみうりランドをつなぐ道路の途中にあります。ちなみに「小田急よみうりランド前」駅は何が前なのか分からない程よみうりランドの前にはありません、多分2キロは離れており駅から延々と細長い道が続きしかもラストは300メートルはあろうかと言う急坂です、駅から全然視界にも入りませんし詐欺レベルで遠いです。名前を付ける時誰も異を唱えなかったのでしょうか。
足を滑らせたらタダじゃ済まないであろう急角度の階段を上り(上ったあと上からパシャリしました)
階段を上りきったところに横断しているアスファルトの細い道路を右に10歩くらい進むと
眼下に境内が見えます。
小田急よみうりランド駅から近いのもあるのか他と比べて若い女性、友達同士らしき人が多かったです。
ここも規模は他2か所と同じで程よい大きさ、高台にありカジュアルだけどそれなりに厳かな神社。親しみやすい神社で好きです。ちなみに御守りは高石神社で購入した1個だけ、他は参拝のみで十分です。
周りにこの習慣を知っている人はいませんが、今のところは密かに毎年実践しています。悪くない年のスタートだと思います。